コロンブス・デー
10月の第二月曜日、アメリカの多くの州では、コロンブス・デーと言われる祝日になります。
コロンブスが新大陸アメリカを発見したことを、お祝いする日です。
それは同時に、先住民族に対する差別や弾圧、そして殺戮までもが始まった日でもあります。
ですから、当然のことながら、この祝日を疑問視する人たちや、反対する人たちも多く、反対デモも行われます。
そのため、州によっては、お祝いを自粛したり別の形に変えているところもあります。
さて、日本の某トータルブランドショップから「コロブスデーセール」の知らせが届きました。
コロンブスデーを記念してアメリカンブランドのセールをピックアップするものです。
何を隠そう、私たちのショップもこのサイトに出品しています。
このセール企画に参加するかどうかという選択肢はなく、アメリカンブランド製品をセール価格で出品していれば、私たちの意志とは関係なく参加してしまう形です。
セール品の出品を一時的に全部取り下げるか、定価に戻すしか、参加しない方法はありません。
3日間のコロンブスデーセールが終わったら、また元に戻すという作業が伴います。
結構な作業量となります。
私たちが取り引きをしているアメリカのどのブランドからも「コロンブス・デー」をピックアップしたプロモーションの提案はありません。
おそらく上記の理由からでしょう。
とても、デリケートな問題なのだと思います。
コロンブス・デーに関して第三者的立場の日本で、安易にセール企画などを行って良い性質のものではないような気がします。
このセールの企画者は、コロンブス・デーの内容をきちんと把握した上で、あえて行っているのでしょうか。
それとも、どうやら祝日らしいという観点だけで乗っかった企画なのでしょうか。
どちらにしても、軽率ではないかなと思ってしまっている私です。
不本意ながら、でも現実として、そのセール企画の一端を担ってしまっている私が言うのもなんですが…。