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渋谷 七セント半

レトロファッションやインポートなパジャマ、こだわりMade in Japan製品の話

シルクパジャマの話 お洗濯編

最近、シルクパジャマを求めていらっしゃるお客様が増えました。
どうやら、世の中、シルクパジャマブームらしいです。
でも、残念ながら、うちではシルク製品は扱っていません。

シルクパジャマは美容効果があるとか、着るだけで美白されるとか、コットンパジャマよりよく眠れるとか、真偽のほどは定かではありません。
でも、もしそれが、仮に万人に共通する紛れもない事実だとしても、シルクパジャマを愛用するのには、それなりの決意と覚悟が必要だと思うわけです。

まず、シルクは、動物性たんぱく質なので、動物アレルギーのある方は要注意です。

そして、なんといっても、生地が弱く、お洗濯も大変です。
パジャマは、8時間くらい着るわけですし、寝ている間に汗もいっぱいかきます。
マメにお洗濯をして、清潔さを保ちたいものです。
では、そのお洗濯方法は?

シルクは、しわになりやすく、擦り切れやすい素材です。
そのシルクの弱いところをカバーするように加工された製品もありますが、だからと言ってコットン並みのお手入れの手軽さと生地の丈夫さがあるかといえば、そうではありません。

家庭でお洗濯できるのは、この加工されたシルクです。
そうでないものは、クリーニングオンリーです。(洗濯表示を確認!)

まず、シルク専用の中性洗剤を使います。
大きめの洗面器に30℃以下のぬるま湯と洗剤を入れて、その中で裏返したパジャマを押し洗い。
冷たいお水でも、30℃以上の暖かいお湯でもいけません。
同じ要領で数回すすいで、洗剤がとれたら、押しながら水を切ります。
まちがっても、絞ってはダメです。
そして、形を整えながらハンガーにかけて、陰干しします。
日光に当てると変色してしまうことがあります。
乾燥機ももちろんNGです。
漂白剤や柔軟剤もダメですよ。

ネットに入れて洗濯機の弱水流(おしゃれ着モード)で洗うというのも、ギリありかなといったところですが、傷みが早いです。
寝ている間に何回も寝返りをうつでしょ。
擦れることが苦手なシルクは、それだけで悲鳴を上げているはずです。
そこへ、洗濯機に放り込まれようものなら、たぶんシルクは号泣しています。
それでも、どうしても洗濯機で洗うというなら、他のものとは別にシルク製品だけをシルク専用洗剤を使って、ぬるま湯の弱水流で洗い、気持ち程度の脱水でしょうか。
気を抜くと、シワッシワになります。
それだけで済めばラッキーで、破れたり、縮んだりしますので、ご注意あそばせ。

余談ですが、シルク専用洗剤がない時は、中性のシャンプーでもいいみたいですよ。
なぜなら、シルクは、髪の毛と同じ動物性たんぱく質だから。
理にかなっているとはいえ、シャンプーだと洗剤切れが悪そうですし、シルク洗いには向かない成分がうっかり入っている可能性もあるので、ちゃんとした知識のある方以外は、やっぱりシルク専用洗剤を使ったほうがいいと思います。

決してパジャマには向いていない素材のシルクを、その肌触りが好きだという理由で、安からぬ値段で購入し、手洗いの手間を惜しまないか、または毎回クリーニングに出して着るというのであれば、ステキな贅沢だと思うんです。

そんな贅沢を楽しめるし、楽しみたいわ私って方や、そういう方へのプレゼントにされるのは良いと思います。
動物アレルギーがないということが前提ですが。
そうでない時は、せっかくの高級製品が、お荷物に感じられるかもしれません。

そんなこんなを思う時、ただ肌触りの良さや、なんだかいいらしいということでシルクパジャマを求められるお客様に、ブームだからとか、美容効果だとか上質な睡眠だとかいうよくわからない理由で、簡単にオススメする気にはなれなくて、うちでは販売していないんです。

ところで、シルクのようなコットンをご存知ですか?
その話は、また今度。