渋谷 七セント半

レトロファッションやインポートなパジャマ、こだわりMade in Japan製品の話

それでもAegean Apparelのバスローブを仕入れない理由

Aegean Apparelのバスローブを覚えていますか?
代表的なデザインは、濃いピンク地にアヒルのアップリケが付いたものと淡いブルー地に雲のアップリケのものとかです。
日本でも、とても人気のあったアイテムです。
今日もまた、このバスローブについてお問い合わせをいただいたので、記事にしてみました。

 以前の記事は、こちらです。

pajama.hatenablog.com

 あっ、画像なくなってますね…すみません。

当時、トルコで生産することが決まったと言われたものの、待てど暮らせど生産は始まりませんでした。

問い合わせても、なしのつぶて。
どうしたものかと思っていた今年の1月、担当者が変更になったご挨拶とともに、中国で生産を始めたとの連絡がありました。

中国って、どういうこと?
トルコで作るって言ったじゃない。
中国で素晴らしいリソース(素材となるコットンのことだと思う)を見つけた
それは、トルコと同等か、それ以上だ
と…。

あーあ…それじゃ、Aegean Apparelじゃなくて、Asian Apparelじゃない。
と言ったあと、少し思い直して、中国でも良い工場を選べば良い製品を作ってくれる…せめてターキッシュコットンを使ってよ。

そして、それが侭ならないことがわかり、この際妥協して、もし本当にトルコ製に勝るとも劣らない製品なら、また取り扱いを開始しようかとも思い始めていました。
それは、他ならぬお客様から、お問合せフォームやお電話で、たくさんのラブコールをいただいていたからです。
そして、お客様の多くは、トルコ製であることではなく、品質に重きを置いていました。
本体のコットンと、かわいいカラーとアップリケがそのまま再現された同じクオリティの製品なら、どこ製でもいいとお考えになる方が多かったのです。

果たして、本当にトルコ製に勝るとも劣らない製品に仕上がっているのか。
まずは、そこを確かめなければいけません。
とりあえず、サンプルとして一着だけ買うから送ってほしい。

そうです…サンプルというものは用意されていないので、製品を買うしかないんです。
そこに、まさかの回答。
サンプルだろうが何だろうが、ロットでなければ売ることはできない。

はっはーん、ダメなんでしょ、これ。
自信作なら、とにかく見てみて、ってなるはずだから。
ほらっ!以前のトルコ製と変わらないでしょ?どうよ!って、言いたいはずだから。
と思いながら、もしかしたら私が疑心暗鬼に陥っているのかも?と、いちるの望みを捨てきれず、とにかくサンプルをと言い続けるも、また連絡が途絶えてしまいました。

以前の記事にお客様からコメントをいただいたのは、それから半年ほど経った頃のことです。

それを拝見して「やはり、そういうことでしたか」と納得した次第です。

Aegean Apparelの現在のクオリティについて、何の確証もないまま、とやかく言うことはできないと思っていました。

でも、このお客様の言葉に嘘はないと思います。
残念ながら…。

あのバスローブに再び会える日は、もう来ないかもしれません。
こちらの好きな場所で生産できるように、ライセンス契約を申し出てみましたが、返事はありません。

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